さびしいカシの木
作詞:やなせたかし 作曲:木下牧子
歌曲集『愛する歌』の第八曲に収められています。
こちらもアンパンマンの作者である、やなせたかしらしい先述した「ひばり」と共に、木を擬人化した内容の詩です。
一見、メルヘンチックですが2曲とも寂しく悲しい結末を迎えます。しかし、単に悲劇的でないところがやなせたかしらしく、死の悲しみではなく、命の輝きを伝えてくれるところに、とても感動しました。木下牧子の曲もまた、悲しみよりも輝きを与えており、親しみやすく印象的な旋律が、聴く人の心をとらえて離しません。
どちらも有節歌曲ですが、詞の内容と日本語を大切に歌うことで、自ずと表現の違いが出てきます。歌詞を表現することで生まれるフレージングを味わって歌ってみてください。促音便にあててあるリズムも、もちろん楽譜どおり演奏しますが、言葉のニュアンスを大切に表現すると、より印象的に歌詞が伝わると思います。
声楽講師 柴田尚子






